【TH No.107「ANGURA Revolution〜60's、アングラ、前衛、あの時代」】アトリエサード (編)

型番 cbzn111
販売価格 1,650円(内税)
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【内容】
内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社現代新書)によれば
1965年ごろを境にわれわれの自然観、死生観が大きく変わり、
そのため「キツネにだまされた」と言われることがなくなった、とする。

高度経済成長、合理的な社会の形成、都市の隆盛と村の衰弱などによって、
身体性や生命性と結びついてとらえられてきた歴史が衰弱し、
知性によってとらえられた歴史だけが肥大化した、というのだ。

60年代から70年代といえば、カウンターカルチャー、またはアングラ文化が隆盛した時代。
個人的には、アングラの暗さには、都会の洗練とは真逆の、
地方の土着的な空気感みたいなものをイメージしてしまうのだけれども、
なるほど、アングラは、キツネにだまされなくなっていった時代状況を背景に、
自然と呼応した身体性・生命性の消失の阻止、または復興という形で表出し、
それゆえ土着性みたいなものをまとっていたのかもしれない。

さらにいうなら、そうした土着性があったから、
日本独自のアングラが出現したのかもしれない。

またその本では言及されていないけれども、60年代半ばと言えば、東京オリンピック。
さらに、冷戦、ベトナム戦争、大学紛争と政治的な緊張と混乱の時代でもあり、
その社会情勢の空気感と、いま現在の状況との類似性は指摘可能かもしれない。

ならばなおさら、「キツネにだまされた」アニミズム的感性の復興を意図する意味でも、
60年代から70年代のアングラ文化を、いま振り返っておくのは悪いことではなかろう。

だから今回はANGURA Revolution。
あの時代が残したものを引き継ぐために。(沙)

★特集以外にも、書評、映画評、舞台評、展覧会紹介、エッセイなど満載です!

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■主な内容
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■巻頭ヴィジュアル
◎「丸尾末広博覧会2026(仮称)」〜不穏で混沌な時代を甦らせる
◎「サド・オマージュ-defy-」展〜サドは反骨精神の象徴
◎「Double Body―細江英公と土門拳」展〜時代を染み込ませた肉体の美
◎「駕籠真太郎展(仮称)」〜常識を転覆させる奇想!
◎「寺町アンダーグラウンド 2026」〜前橋の寺町で先鋭的アート祭り

■Amsterdam 1960s〜時代の最先端を走っていた爛泪献奪・センター(魔術の中心地)瓮▲爛好謄襯瀬燹ケロッピー前田

■まえがき●沙月樹京
■ニッポン《アングラ》発祥史〜アンダーグラウンド・シネマと新宿の熱気が生んだもの●風月純史
■エロ・グロ・ナンセンスの逆襲〜丸尾末広『アン・グラ』をめぐって●八本正幸
■60年代日本、アングラの女たち〜浅川マキ、カルメン・マキ、藤原マキ、吉田日出子、鈴木いづみ、横山リエ、若林美宏…●浦野玲子
■映画でめぐるテラヤマワールド
◎テラヤマの娘・映画番外史●加納星也
◎「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」「トマトケチャップ皇帝」他レビュー●浅尾典彦
■型を捨てよ、町へ出よう〜寺山修司の実験演劇が、今の時代に伝えるもの●水波流

■ゼロ次元の反社会的パフォーマンス●並木誠
■九州派の芸術思想と社会的背景〜反権力・反芸術・ハプニング●相良つつじ
■1969、背徳感の向こう側〜『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』と『盲獣』●浅尾典彦
■フォークル×エノケン〜ふたつの「帰って来たヨッパライ」●榎村寛之
■少年愛文化とともに振り返る六〇年代前後の時代●日原雄一

■When will we Overcome〜新宿フォークゲリラの5ヶ月●阿澄森羅
■地下新聞・疾風怒涛風雲録〜極私的新宿編●風月純史
■「ウルトラQ」の60年代、あるいは戦後が終わっていないことについて●本橋牛乳
■昭和四一年生まれの芸術家として●釣崎清隆
■イエス玉川インタビュー〜やくざになれず(?)狄性瓩砲覆辰震|眠函刃俺併奸聞き手=日原雄一
■久里洋二〜発掘された時代精神●高槻真樹
■クィアと肉塊〜ドナルド・リチーの実験映画●金子遊

■リメンバー澁澤龍彥60's〜高度経済成長期の幼年皇帝●梟木
■舞踏の猖眇有疆敲巽●並木誠
■アングラから世界へ〜舞踏はなぜ国際的に広がったか●志賀信夫
■グラフィック・ノベルが描き出したアルゼンチン、コルドバ蜂起の内実●岡和田晃

■REVIEW
◎亀和田武「60年代ポップ少年」●市川純
◎夢月亭清麿「1970 新宿」●日原雄一
◎黒ダライ児「肉体のアナーキズム〜1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈」●並木誠
◎深作欣二監督「黒蜥蜴」●さえ

■一コマ漫画●岸田尚
■《コミック》 「とらおむの樹 11」●eat
■《小説》アフター・ザ・バーニング●最合のぼる

■三浦悦子の世界〈41〉[初夏の組曲]●三浦悦子
■立体画家 はが いちようの世界53〜サンドニの夜●はが いちよう
■辛しみと優しみ64●人形・文=与偶

■TH RECOMMENDATION
◎前田彩華 個展「画集出版記念展-東京- 穏やかな救済」〜生と死の深遠を幻想
◎グループ展「who kills children?」〜戦争を生み子どもを犠牲にする社会の構造を問う
◎「Labyrinth vol.3 色紙絵100人展」〜総勢約100人の色紙絵展覧会!
◎富樫尚美 個展「祈りの灯る庭」〜しまわれた感情に灯をともす
◎JUNKO 絵画展「わたしの魅る幻想縄会・弐」〜緊縛の美に心震わせ
◎「伊藤晴雨 秘蔵画集[新装版]」〜巧みに描かれた迫真の場面
◎只埜なつみ 絵画展「女の地下室」〜女の心の無限の地下室
◎薮田修身 写真展「can’t anybody see」〜都市に漂う孤独
◎七菜乃写真展〜言葉になる前の光や空気のうつろいを写す
◎グループ展「瓦礫にて」〜退廃の極みへ
◎「スピロ平太 ダンスリサイタル Vol.2」〜動く都電でダンスリサイタル
◎大谷浩一展「土方巽を描く。舞踏を描く。」〜舞踏の精神性をキャンバスに写し出す
◎ROMAN 個展「ザ・ダークヒロイン」〜誰かの闇に寄り添う少女たち
◎或馬次郎 個展「無条件幸福」〜降伏ではなく幸福を望む風刺画
◎「闇を照らす書物たち―TH(アトリエサード)の署名本と関連作家作品展―」〜札幌にサイン本が大集合!
◎陰翳逍遥63〜岩渕水門/フルクサスパフォーマンス、早川誠司、若尾伊佐子、佐藤慶子、SAIダンスフェス2026●志賀信夫

■TH FLEA MARKET
◎カノウナ・メ〜可能な限り、この眼で探求いたします/第64回 続・アメリカ、または失踪者●加納星也
◎よりぬき[中国語圏]映画日記/自国で自由に生きられぬ不自由を描く〜『ハラン』『霧のごとく』『ロストランド』●小林美恵子
◎ダンス評/斬新な四季―舞踊と音楽、新たな試み〜アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ラドワン・ムリジガ、ボシュチャン・アントニッチ、ナシーム・バダグ、ラヴ・クルンチェヴィッチ、ホセ・パウロ・ドス・サントス、アマンディーヌ・ベイエ、リ・インコーニティ●志賀信夫
◎われらの身体を取り戻す旅〜斎藤朋・マルメロ大収穫祭展●大岡淳
◎「コミック・アニメ・ゲーム」×ステージ評/アニー、アナと雪の女王●高浩美
◎ラスベガス APP国際ピアッシング会議2026〜カルチャーとしてのボディピアスの未来●ケロッピー前田
◎「天才は狂気なり」という学説を唱え、犯罪人類学を創始した奇矯な精神病理学者チェーザレ・ロンブローゾの思想とその系譜〈61〉●村上裕徳
◎山野浩一とその時代(36)/SF・ファンタジー時評がラテンアメリカ文学時評に!?●岡和田晃
◎弦巻稲荷日記/2026年4月〜6月●いわためぐみ
◎オペラなどイラストレビュー●三五千波
◎東京の流刑地15/土民生活●大黒堂ミロ
◎TH特選品レビュー=松浦理英子「今度は異性愛」/保坂和志「鉄の胡蝶は」/山本伸裕「日本人の死生観を問う 『やまと言葉』の倫理学」/斉藤綾子「撮られる女/撮る女」/草森紳一・平山周吉「大正天皇」/ディーナー・ホサーム・アブールバイア「ガザ ある戦争の物語」/『北朝鮮帰国者』の記憶を記録する会「証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った『在日』はどう生きたか」/ジャック・ハルバスタム「クィアな時間と場所で」/武内剛「『まぶたの父』を探す旅 お笑い芸人、イタリアへ飛ぶ」/田口トモロヲ監督「ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。」/偶戯を巡る2026/オシラサマを巡る旅/オフ・ブロードウェイ ミュージカル「アーネスト・シャク ルトンに愛されて」/B子「振り込め詐欺撲滅演劇」/新宿梁山泊「沈黙の海、骨は語る プレ公演」/もりはちプロジェクト「畏邂物語」/柳家さん遊、春に遊ぶ。」/劇団民藝「グレイクリスマス」/大人の芝居入門「大市民」/ナイスコンプレックス「迷子のタダイマ」/やみあがりシアター「ベガス・ペガサス」/エリア51「光かもしれない」/劇団民藝「泰山木の木の下で」/第16回せんがわ演劇コンクール」=やしゃご「ソクラテスの食卓」・東のボルゾイ「ミュージカル『私小説』」・劇団Fireworks「風が強く吹いている」・人間の条件「葉隠入門」・世人/dasman「湯気と硝煙」/7度「アサッテの人」/Theatre MERCURY「想光生」/劇団不労社「サイキック・サイファー」/Pカンパニー「闇の中に」/弓削風佳「コールドフィート」/温泉ドラゴン×劇団58ROUTE「長生炭鉱―生きたかった」/劇団NLT「運命の皮肉」/「上演されなかった戯曲集 CPU」/飴村行「粘膜大戦」/梅田哲也「空洞」/「Doll Bride ピュグマリオニズム/人形愛」/名取事務所・普遍的劇団「四番目の人」/劇団しようよ「ネザーSuポット」

■表紙=オディロン・ルドン

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編集 : アトリエサード
出版社 : 書苑新社 (2026/7/29)
版型 : A5変並製
ページ数 : 192ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 1.1 cm
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