【江戸川乱歩短篇集(岩波文庫) 】江戸川 乱歩 (著), 千葉 俊二 (編集)

Category : BOOKS(本・絵本・漫画・ZINE) , 文学・詩


【内容】
大正末期、大震災直後の東京にひとりの異才が登場、卓抜な着想、緻密な構成、巧みな語り口で読者をひきこむ優れた短篇を次々と発表していった。
日本文学に探偵小説の分野を開拓し普及させた江戸川乱歩(1894‐1965)の、デビュー作「二銭銅貨」をはじめ「心理試験」「押絵と旅する男」など代表作12篇を収録。

■「〔解説〕乱歩登場」より
 乱歩にはこうした近代社会において要請されたところの個我の確立や,近代の文学がその使命としてきたところの自己とは何かと問う自己探求のテーマは無縁である.その犀利な「分析的精神作用」も,……これまで近代文学に強迫観念のようにつきまとってきた内面の深化だとか,この世界の裏に隠された真実を顕在化させ,人生の意義を問うといったような重厚深遠なテーマを支える物としては機能せず,単なる退屈しのぎのための推理ゲームとなっている.……
 乱歩作品を特徴付けるのは,まず暇をもてあまして,人生に心底から退屈しきった主人公の登場である.「屋根裏の散歩者」の郷田三良さぶろう(のちに三郎に改められ,一般的には三郎で知られている)は,「どんな遊びも,どんな職業も,何をやってみても,一向この世が面白くな」く,それは「一種の精神病」だったと語られる.が,それは郷田三良一人の病ではなかったろう.明治四十二年(1909)の夏目漱石の「それから」には,既に高等遊民たる長井代助が「倦怠アンニュイ」に悩まされる姿が描かれていた.……「探偵小説の根源的な社会的内容は,大都会の群衆の中では個人の痕跡が消えることである」(「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」)というベンヤミンの指摘は,探偵小説の誕生を語る卓抜な洞察であるが,明治末から大正期にかけての都市化による遊民の出現と「退屈」という精神病の瀰漫こそが,わが国での探偵小成立のための根拠だったといえよう.



収録作品 :
「二銭銅貨」
「D坂の殺人事件」
「心理試験」
「白昼夢」
「屋根裏の散歩者」
「人間椅子」
「火星の運河」
「お勢登場」
「鏡地獄」
「木馬は廻る」
「押絵と旅する男」
「目羅博士の不思議な犯罪」


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著者 : 江戸川 乱歩
編集 : 千葉 俊二
出版社:岩波書店
判型:文庫
頁数:376ページ
梱包サイズ : 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
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